撮影日前夜、群馬県の新桐生駅に降り立った僕を出迎えてくれたのは、
「ブオーォォォ」という遠く離れた大陸の先住民族楽器のような地鳴りというか、
うなりをあげるような力強い風の音でした。
自己紹介が遅れてすみません、
本作品の主人公である狭山を演じました永山智啓です。
撮影は正に吹きすさぶ桐生の風の如く進み、
僕はなんというか富士急ハイランドのええじゃないかに乗っているかのような
心地のよいおおきな恐怖感を携えて挑んでいたように記憶しています。
素敵すぎる共演者のみなさま、
そして一緒に連日呑んだ頼もしすぎるスタッフのみなさま、
関わっていただいた全てのみなさまに深く感謝をいたします。
さらにこの作品には桐生の子どもたちがたくさん参加してくれて、
演技面で至らない僕を様々な側面から助けてくれました。
そして演じるという事について頭でっかちになっている僕に
多くの大事なヒントを授けてくれました。スーパーサンクスです!
「ひもかわラプソディ」は、
ボブが最強に似合うイカした女子である中村佳代監督の
狂気的なユーモアと圧倒的な人生愛の溢れる作品だと僕は強く思います。
監督が生まれ育った土の上で作られたからこそ産まれた
このエンターテイメントをどうかみなさまお楽しみください。